Claude マニュアル

Claude Web(claude.ai)の使い方

Claude Web は、Anthropic が提供するブラウザベースの AI チャットサービスです。claude.ai にアクセスするだけで、誰でもすぐに AI との会話を始められます。ソフトウェアのインストールは不要で、パソコンでもスマートフォンでも利用できます。

この記事では、アカウント作成から主要機能の活用方法まで、Claude Web の使い方を一通り解説します。

Claude Web とは

Claude Web は、ブラウザ上で Claude と会話できるサービスです。文章の作成、質問への回答、データの分析、コードの生成など、さまざまな作業を自然な言葉で依頼できます。

無料プラン(Free)でも基本的な機能は使えるので、まずは気軽に試してみましょう。

アカウントの作成とログイン

  1. ブラウザで claude.ai にアクセスします
  2. 「Sign up」をクリックして新規登録を始めます
  3. メールアドレス、または Google / Apple アカウントで登録できます
  4. メールアドレスで登録した場合は、届いた確認メールのリンクをクリックして認証を完了します
  5. ログインすると、すぐにチャット画面が表示されます

つまづきポイント: ログインできない場合は、ブラウザの Cookie やキャッシュをクリアしてみてください。また、VPN を使っている場合は一時的にオフにすると解決することがあります。

料金プラン

Claude Web には複数のプランがあります。

プラン月額料金主な特徴
Free無料基本的な会話が可能。1日あたりのメッセージ数に制限あり
Pro$20メッセージ上限が大幅に増加。Opus モデルが利用可能
Max 5x$100Pro の 5 倍の利用量。Claude Code も利用可能
Max 20x$200Pro の 20 倍の利用量。最優先アクセス

Free プランの制限事項: 1日あたり約 30〜100 メッセージまで送信できます(会話の長さや添付ファイルの有無により変動します)。制限に達した場合は、数時間待つとリセットされます。また、ピーク時間帯(平日の日中など)はレスポンスが遅くなったり、一時的にアクセスが制限されることがあります。

基本の会話

メッセージの送り方

Claude との会話はとてもシンプルです。

  1. 画面下部のテキスト入力欄にメッセージを入力します
  2. Enter キー(または送信ボタン)を押すと、メッセージが送信されます
  3. Claude が数秒で回答を生成します

普段の会話のように、自然な言葉で話しかければ OK です。例えば次のようなことが聞けます。

  • 「来週の社内ミーティングのアジェンダを作って」
  • 「この文章をもっとわかりやすくリライトして」
  • 「売上データの傾向を分析して」
  • 「英語のメールを日本語に翻訳して」

つまづきポイント: Claude の回答が期待と違う場合は、より具体的に指示を出してみましょう。「わかりやすく」ではなく「中学生でもわかるように」、「短くして」ではなく「200文字以内で」のように、条件を明確にすると精度が上がります。

画像・ファイルの添付

Claude は文字だけでなく、画像やファイルを読み取って回答することもできます。

  • 画像: スクリーンショットや写真をドラッグ&ドロップ、またはクリップアイコンから添付できます。「この画像の内容を説明して」「このグラフから読み取れることは?」といった質問ができます
  • ドキュメント: PDF、Word、テキストファイルなどを添付して、内容の要約や分析を依頼できます
  • データファイル: CSV や Excel ファイルを添付して、データの分析やグラフの作成を依頼できます

会話の管理

Claude Web では、会話が自動的に保存されます。左側のサイドバーから過去の会話にいつでもアクセスできます。

  • 会話の名前変更: サイドバーの会話名にマウスを合わせ、メニュー(...)から「Rename」を選択します
  • 会話の削除: 同じメニューから「Delete」を選択します
  • 新しい会話の開始: 画面左上の「New chat」ボタン、またはサイドバー上部のボタンをクリックします

Artifacts ── 会話の横で「モノ」を作る

Artifacts(アーティファクツ)は、Claude が生成したコンテンツを会話の右側パネルに表示する機能です。文章、コード、図表、さらにはインタラクティブ(操作できるアプリケーション――ボタンを押したり入力したりできるもの)なアプリケーションまで、さまざまなものを会話しながら作成・編集できます。

Artifacts の活用例

1. ドキュメントの作成

「企画書のドラフトを作って」と依頼すると、右側のパネルに整形されたドキュメントが表示されます。「もっとカジュアルなトーンにして」「第3章を詳しくして」など、会話を続けながら内容を修正できます。完成したら、コピーしたりダウンロードしたりできます。Word ファイルや PDF としてダウンロードすることも可能です。

2. コードの生成と実行

プログラミングの知識がなくても、「BMI を計算するツールを作って」のように依頼すると、Claude が動作するコードを生成し、Artifact 上でそのまま実行できます。HTML、CSS、JavaScript で構成されたウェブアプリケーションなら、その場でプレビューを確認できます。

3. データの可視化

CSV ファイルを添付して「このデータを棒グラフにして」と依頼すると、Claude がインタラクティブなグラフを Artifact として生成します。グラフの色やレイアウトの変更も、会話で指示するだけです。

4. スライド・プレゼン資料

「○○についてのプレゼン資料を作って」と依頼すると、スライド形式の資料を Artifact として作成してくれます。各スライドの内容を会話で調整しながら仕上げられます。

つまづきポイント: Artifacts が表示されない場合は、設定画面で Artifacts 機能が有効になっているか確認してください。また、短い回答(数行程度)では Artifact は生成されず、チャット内にそのまま表示されます。

Projects ── 仕事をまとめて管理する

Projects(プロジェクト)は、関連する会話・ファイル・設定をひとつのワークスペースにまとめる機能です。プロジェクトごとにカスタム指示やナレッジ(参考資料)を設定でき、Claude に毎回同じ前提を説明する手間がなくなります。

Projects の使い方

  1. サイドバーの「Projects」セクションから「New Project」をクリックします
  2. プロジェクト名と説明を入力します
  3. 必要に応じて以下を設定します:
    • カスタム指示: Claude への共通の指示(例:「回答は常に日本語で」「専門用語は使わないで」)
    • ナレッジ: 参考資料としてファイルをアップロード(PDF、Word、テキストなど。1ファイル最大 30MB)

Projects が役立つ場面

  • ブログ運営: 過去の記事やスタイルガイドをナレッジに登録し、一貫したトーンで新しい記事を書いてもらう
  • 業務マニュアル作成: 社内資料をアップロードして、マニュアルの作成・更新を依頼する
  • 学習・研究: 論文や教科書をナレッジに登録し、内容について質問したり要約を作成したりする
  • 人事: 面接の質問集と評価基準をナレッジに登録し、職種ごとの面接準備を効率化する
  • 法務: 契約書テンプレートをアップロードして、新しい取引先との契約書レビューや修正案の作成を依頼する

Free プランでの制限: Free プランではプロジェクトを最大 5 つまで作成できます。有料プランでは無制限です。また、有料プランではナレッジの検索性能が強化されており、大量の資料を登録しても必要な情報を正確に見つけて回答に反映してくれます。

Deep Research ── 複雑な調査を Claude に任せる

Deep Research(ディープリサーチ)は、Claude がウェブ上の情報を自律的に調査し、包括的なレポートを作成してくれる機能です。通常の Web 検索が「素早い回答」を返すのに対し、Deep Research は数分〜数十分かけて複数の情報源を調べ、引用付きの詳細なレポートを生成します。

Deep Research の使い方

  1. チャット画面の下部にある「Research」ボタンをクリックして有効にします(ボタンが青色になります)
  2. 調べたいテーマを入力して送信します
  3. Claude が調査計画を立て、必要に応じて確認の質問をしてきます
  4. 調査が始まると、Claude は複数の情報源を横断的に検索・分析します
  5. 5〜30 分程度で、引用付きの詳細なレポートが生成されます

Deep Research が向いているテーマ

  • 市場調査: 「2026年の日本のSaaS市場の動向をまとめて」
  • 競合分析: 「主要なプロジェクト管理ツールの機能と価格を比較して」
  • 業界トレンド: 「2026年の業界トレンドレポートを作って」
  • 制度調査: 「各社のリモートワーク制度を比較して、導入のポイントをまとめて」
  • 人事・採用: 「エンジニア採用市場の最新動向と、効果的な求人票の書き方を調べて」

つまづきポイント: Deep Research は月あたりの利用回数に制限があります。簡単な質問には通常の会話を使い、本格的な調査が必要なときだけ Deep Research を活用しましょう。

Memory ── Claude があなたを覚えてくれる

Memory(メモリー)は、Claude がユーザーの好みや情報を会話をまたいで記憶する機能です。2026年3月時点で、Free プランを含むすべてのプランで利用できます。

Memory でできること

  • 名前や職業の記憶: 「私は田中です、マーケティング部で働いています」と伝えると、以降の会話で自動的に考慮されます
  • 好みの記憶: 「回答はいつも箇条書きでお願い」「カジュアルな文体が好き」といった好みを覚えてくれます
  • 進行中の作業の記憶: 「今、新商品の企画書を作っています」と伝えれば、次回の会話でも続きから進められます

Memory の管理

  • Claude に「これを覚えて」と伝えることで、明示的に情報を記憶させることができます
  • 設定画面からメモリーの内容を確認・編集・削除できます
  • プライベートな会話をしたい場合は、インコグニートチャット(匿名チャット)を使えば、メモリーに保存されません。チャット画面で新しい会話を開始する際に「Incognito」オプションを選択してください。なお、これはブラウザのシークレットモード(プライベートブラウジング)とは別の機能です

つまづきポイント: Memory はプロジェクトごとに分離されています。仕事のプロジェクトで覚えた内容は、プライベートのプロジェクトには影響しません。ただし、Projects に紐づかない通常の会話での Memory はすべての会話に共通で適用されます。

Connectors ── 外部サービスと連携する

Connectors(コネクターズ)は、Claude Web に外部サービスを接続する機能です。150 以上のコネクタが用意されており、コーディング、データ分析、デザイン、金融、営業など幅広い分野のサービスと連携できます。Free プランを含むすべてのプランで利用可能です。

Connectors でできること

コネクタを追加すると、Claude が外部サービスの情報を直接参照できるようになります。

  • Microsoft 365 連携: Outlook のメール、OneDrive のドキュメント、SharePoint のファイルを Claude の会話に持ち込めます。「今日届いたメールを要約して」「OneDrive の報告書を分析して」といった使い方が可能です
  • 開発ツール連携: GitHub、GitLab などのリポジトリやイシューを参照できます
  • ビジネスツール連携: Slack、Notion、Google Drive など、日常業務で使うサービスとつなげられます

コネクタの設定方法

  1. claude.ai/customize/connectors にアクセスします
  2. 利用したいコネクタを選択します
  3. 対象サービスのアカウントでログイン(認証)します
  4. 接続が完了すると、会話の中でそのサービスの情報を参照できるようになります

自作コネクタの提出

公式ディレクトリにないサービスとの連携が必要な場合、自作コネクタを提出して審査を受けることもできます。コネクタは MCP(Model Context Protocol)をベースに構築されており、技術的な詳細は「MCP ガイド」を参照してください。

つまづきポイント: 組織の Microsoft 365 アカウントで接続する場合、IT 管理者がサードパーティアプリの接続を制限していることがあります。接続できない場合は社内の IT 担当者に確認してください。

モデルの切り替え ── 用途に合わせて選ぶ

Claude Web では、会話ごとに使用するモデル(AI の「頭脳」にあたるもの)を切り替えることができます。モデルによって、回答のスピードや精度が異なります。

モデルの種類と特徴

モデル特徴向いている用途
Haiku最も高速で軽量簡単な質問、短い文章の生成、ちょっとした翻訳
Sonnet速度と性能のバランスが良い(標準モデル)日常的な作業全般。文章作成、分析、コード生成
Opus最も高性能で深い思考が可能複雑な分析、長文の構成、難しい問題の解決

モデルの選び方ガイド

  • 迷ったら Sonnet: 日常の 80% の作業は Sonnet で十分です。速度と品質のバランスが最も優れています
  • 急いでいるなら Haiku: 素早い応答が欲しいときや、シンプルな作業にはHaikuが最適です
  • じっくり考えてほしいなら Opus: 重要な文章の作成、複雑なデータ分析、深い考察が必要なときに選びましょう

Free プランでの制限: Free プランでは Sonnet と Haiku を利用できます。Opus は Pro 以上のプランで利用可能です。

チャット画面の上部にあるモデル名をクリックすると、ドロップダウンメニューからモデルを切り替えられます。会話の途中でも切り替え可能です。

次のステップ

Claude Web の基本的な使い方を理解できたら、さらにステップアップしましょう。