Claude マニュアル

Claude Code の IDE 統合(VS Code / JetBrains)

Claude Code はターミナルからも使えますが、普段の IDE から離れずに使える IDE 統合がとても便利です。VS Code と JetBrains 系 IDE(IntelliJ IDEA、WebStorm、PyCharm 等)向けの拡張機能が提供されており、エディタのコンテキストを活かしながら AI アシスタントを活用できます。

この記事では、各 IDE への導入方法と、日常の開発フローへの組み込み方を解説します。

IDE 統合の概要

ターミナル版との違い

Claude Code はもともとターミナルで動作する CLI ツールですが、IDE 統合を使うとエディタ内で完結できるようになります。

ターミナル版IDE 統合
操作環境ターミナル(コマンドライン)VS Code / JetBrains のサイドパネル
コンテキストファイルパスや内容を手動で指定開いているファイル・選択中コードを自動認識
差分表示ターミナル上のテキスト出力インライン差分(Diff ビュー)で視認しやすい
ファイル操作コマンドで操作エディタの変更として直接反映される
会話の継続セッションが途切れることがあるワークスペースに紐づいて会話が続く

IDE 統合のメリット

  • 選択したコードをそのまま質問: エディタで範囲選択した状態で Claude に投げると、そのコードが自動的にコンテキストに含まれる
  • インライン Diff 表示: 変更提案が差分形式で表示され、Accept / Reject を選択できる
  • ファイルのシームレスな変更: Claude が提案した変更がエディタに直接反映される。保存前に確認できる
  • 統合ターミナル経由での実行: IDE 内のターミナルで Claude Code が動くため、作業コンテキストが途切れない
  • CLI との会話共有: VS Code 拡張機能は CLI を内包しており、CLI で開始した会話を IDE 内で継続できます。逆も同様です
  • チェックポイント機能: 作業中に Git スナップショットを自動作成し、変更を安全にロールバックできます

Claude Code の 4 つの提供形態

Claude Code は以下の 4 つの形態で提供されています。どれも同じ AI 機能を利用でき、状況に応じて使い分けられます。

形態特徴向いている場面
CLI(ターミナル)claude コマンドで起動大規模な変更、スクリプトへの組み込み
IDE 拡張機能VS Code / JetBrains のサイドパネル日常のコーディング作業
デスクトップアプリClaude Desktop の Code モード他の Claude 機能と併用したいとき
Web アプリclaude.ai/codeブラウザだけで使いたいとき

併用パターン

IDE 統合とターミナル版は排他的ではなく、状況に応じて使い分けるのが効果的です。

  • IDE 統合が向いている: 特定のファイルを見ながらコードの修正・レビュー・質問をするとき
  • ターミナル版が向いている: プロジェクト全体をまたぐ大規模な変更、CI/CD スクリプトへの組み込み、複数ステップの自動化タスク

VS Code 拡張機能

インストール方法

VS Code への Claude Code の導入は、VS Code の内蔵ターミナルを経由する形が標準です。拡張機能マーケットプレイスからインストールする方法と、CLI から直接起動する方法の2通りがあります。

動作要件: VS Code 1.98.0 以上が必要です。また、Cursor IDE にも同一パッケージで対応しています。

拡張機能マーケットプレイスからインストール

  1. VS Code の左サイドバーの「拡張機能」アイコン(または Ctrl+Shift+X / Cmd+Shift+X)をクリック
  2. 検索欄に「Claude Code」と入力
  3. Anthropic が公開している「Claude Code」拡張機能を選んで「インストール」をクリック

CLI から直接起動する方法

Claude Code がインストール済みであれば、任意のプロジェクトディレクトリで以下を実行するだけで VS Code と統合された状態で起動します。

claude

VS Code の統合ターミナルで実行すると、VS Code のコンテキスト(開いているファイル、ワークスペース情報)を自動的に認識します。

初期設定

拡張機能のインストール後、初回起動時に以下の設定が求められます。

  1. 認証: claude.ai のアカウントで認証(まだの場合はClaude Code をはじめようを先に読んでください)
  2. ワークスペースへのアクセス許可: Claude Code がワークスペース内のファイルを読み書きする権限を付与する

つまづきポイント: 「Permission denied」が出る場合は、拡張機能の Permission 設定を確認してください。VS Code の設定(Cmd+, / Ctrl+,)から「Claude Code」を検索し、Workspace Trust の設定を見直します。

サイドパネルでの会話

拡張機能をインストールすると、VS Code の左サイドバーに Claude Code のアイコンが追加されます。クリックするとサイドパネルが開き、そこでチャット形式で会話できます。

サイドパネルからは以下のような操作ができます。

  • 自由形式の質問: コードについての質問を自然言語で入力する
  • ファイルの参照: @ を入力するとファイル名補完が使え、特定のファイルをコンテキストに追加できる
  • 選択範囲の送信: エディタでコードを選択した状態でパネルに質問を入力すると、選択中のコードが自動的に含まれる

キーボードショートカット

操作ショートカット
Claude Code パネルを開く / 閉じるCtrl+Shift+C
選択したコードを Claude に送るコード選択後 Ctrl+Shift+Enter
インライン Diff を AcceptCtrl+Enter
インライン Diff を RejectCtrl+Delete
会話をクリア/clear をチャットに入力

Tips: キーバインドは VS Code の「キーボードショートカット」設定(Cmd+K Cmd+S / Ctrl+K Ctrl+S)から自分好みに変更できます。「claude」で検索すると Claude Code 関連のショートカットが一覧表示されます。

インライン差分(Diff)の操作

Claude Code が変更を提案すると、エディタ上に差分表示されます。削除行が赤、追加行が緑で表示されるいつもの Git Diff ビューとほぼ同じ見た目です。

  • Accept: 変更を受け入れてファイルに反映する
  • Reject: 変更を破棄して元のコードを維持する
  • Accept All / Reject All: 複数の変更がある場合に一括操作する

つまづきポイント: インライン Diff が表示されず、チャットにコードブロックで返ってくる場合は、拡張機能が最新バージョンかどうか確認してください。古いバージョンではインライン Diff がサポートされていないことがあります。

JetBrains プラグイン

IntelliJ IDEA、WebStorm、PyCharm、GoLand など JetBrains 系の IDE でも Claude Code を使えます。

対応 IDE

  • IntelliJ IDEA(Ultimate / Community)
  • WebStorm
  • PyCharm(Professional / Community)
  • GoLand
  • Rider
  • CLion
  • PhpStorm

インストール方法

JetBrains Marketplace からインストール

  1. IDE のメニューから Settings(設定) を開く
    • macOS: Cmd+,
    • Windows / Linux: Ctrl+Alt+S
  2. Plugins(プラグイン) を選択
  3. Marketplace タブを開き、「Claude Code」を検索
  4. Anthropic が公開している「Claude Code」プラグインの「Install」をクリック
  5. IDE を再起動する

統合ターミナルから起動する方法

VS Code と同様に、JetBrains IDE の統合ターミナルで claude コマンドを実行すると、IDE のコンテキストを活用した状態で Claude Code が起動します。

claude

ツールウィンドウの使い方

プラグインをインストールすると、IDE の右サイドバーに「Claude Code」ツールウィンドウが追加されます(表示されない場合は View > Tool Windows > Claude Code から開く)。

機能的には VS Code 版と同等で、以下のことができます。

  • チャット形式での質問・会話
  • ファイルをコンテキストに追加(@ファイル名 形式)
  • 選択したコードの送信
  • インライン Diff の表示と Accept / Reject

キーボードショートカット

操作ショートカット
Claude Code ツールウィンドウを開く / 閉じるCtrl+Shift+C
選択したコードを Claude に送るコード選択後 Ctrl+Shift+Enter
インライン Diff を AcceptCtrl+Enter
インライン Diff を RejectCtrl+Delete

Tips: JetBrains IDE では Settings > Keymap から「Claude」で検索すると Claude Code 関連のキーバインドが一覧表示されます。競合しているショートカットは赤くハイライトされるので、その場で変更できます。

VS Code 版との機能差異

2026年3月時点では、VS Code 版と JetBrains 版はほぼ同等の機能を提供しています。主な違いは以下の通りです。

機能VS CodeJetBrains
チャットパネルサイドバーツールウィンドウ
インライン Diffありあり
ファイル参照(@補完)ありあり
ターミナル統合内蔵ターミナル経由内蔵ターミナル経由
Git 統合ありあり
リファクタリング提案ありあり

つまづきポイント: JetBrains IDE では、プロジェクトを開いた状態でプラグインを有効にしないと、ツールウィンドウが表示されないことがあります。IDE を再起動するか、プロジェクトを閉じて開き直してみてください。

日常の開発フロー

IDE 統合を活用した実際の開発フローを紹介します。

コードを選択して質問する

最もよく使うパターンです。

  1. エディタで気になるコード(関数・クラス・ファイル全体など)を選択する
  2. Claude Code パネル / ツールウィンドウを開く
  3. 質問を入力する(選択したコードは自動的にコンテキストに含まれる)

使用例:

このコードのパフォーマンス上の問題点を教えて
このクラスのメソッドが多すぎる。分割の方針を提案して
このコードに TypeScript の型を追加して

エラー箇所を修正依頼する

コンパイルエラーやランタイムエラーが出たとき。

  1. エラーが出ているコードを選択する
  2. エラーメッセージをコピーする
  3. Claude Code パネルに「このエラーを修正して」とエラーメッセージを貼り付ける

使用例:

以下のエラーが出ています。修正してください。

Type 'string | undefined' is not assignable to type 'string'.
  Type 'undefined' is not assignable to type 'string'.

Claude が修正案を提示したら、インライン Diff で確認して Accept / Reject を選択します。

テストを自動生成する

  1. テストを書きたい関数・クラスを選択する
  2. 「ユニットテストを書いて」と指示する

使用例:

選択したコードに対してユニットテストを書いて。
フレームワークは Vitest を使用。エッジケースも含めること。

テストファイルが提案されたら、新しいファイルとして保存するか、既存のテストファイルに追記するか選択できます。

コミットメッセージを生成する

  1. IDE の統合ターミナルで git diff --staged の内容を確認する(またはそのまま Claude に渡す)
  2. 「コミットメッセージを生成して」と依頼する

使用例(チャットパネル):

@src/utils/date.ts @src/utils/date.test.ts
これらの変更に対して Conventional Commits 形式のコミットメッセージを生成して

使用例(統合ターミナルで Claude Code を起動している場合):

git diff --staged | claude -p "Conventional Commits 形式でコミットメッセージを生成して"

リファクタリングを依頼する

  1. リファクタリング対象のコードを選択する(または @ファイル名 でファイル全体を参照する)
  2. リファクタリングの方針を指示する

使用例:

@src/components/UserForm.tsx
このコンポーネントが大きくなりすぎている。責務ごとに分割してほしい。
ただし、props の型定義は変えないこと。

Tips: リファクタリングを依頼するときは「変えてほしくないこと」も一緒に伝えると、意図しない変更を防げます。例えば「テストは変更しないこと」「API の型定義は維持すること」など。

ターミナル版との使い分け

IDE 統合が向いている場面

  • ファイル単位の作業: 特定のファイルを見ながらコードを書く・修正する・レビューする
  • インタラクティブな編集: 変更案を確認しながら Accept / Reject を繰り返す作業
  • コンテキストが明確: どのファイルのどの部分について作業するか決まっている
  • 通常の開発作業: フィーチャー実装、バグ修正、リファクタリングなど日常的な開発

ターミナル版が向いている場面

  • プロジェクト全体をまたぐ作業: 複数ディレクトリにまたがるリファクタリング、一括検索・置換
  • 自動化・スクリプト組み込み: claude -p を使ったシェルスクリプトへの組み込み
  • 大規模な変更: 数十ファイル以上に影響する変更を一度に処理させるとき
  • CI/CD との連携: GitHub Actions 等のパイプライン内での利用

組み合わせ例: IDE 統合で普段の実装を進めつつ、「全ファイルのコメントを英語に統一して」のような横断的な作業はターミナル版で処理する。

設定とカスタマイズ

VS Code の設定

VS Code の設定(Cmd+, / Ctrl+,)で「Claude Code」を検索すると、以下の項目が設定できます。

設定項目説明
claudeCode.model使用するモデル(claude-sonnet-4-5 等)を指定する
claudeCode.autoApprove自動承認するアクションの種類を設定する
claudeCode.contextLinesコンテキストとして送るコードの行数(デフォルト: 50行)

JetBrains の設定

Settings > Tools > Claude Code から以下を設定できます。

設定項目説明
Model使用するモデルを選択する
Auto-approve actions自動承認するアクションの種類
Context windowコンテキストに含める行数

キーバインドのカスタマイズ

VS Code: Ctrl+K Ctrl+S でキーボードショートカット設定を開き、「claude」で検索する。

JetBrains: Ctrl+Alt+S で設定を開き、Keymap から「claude」で検索する。

Permission(権限)設定

Claude Code が実行できる操作を制限・許可できます。チームで使う場合や、共有マシンで使う場合に特に重要です。

  • Read: ファイルの読み取り
  • Write: ファイルの書き込み・変更
  • Execute: シェルコマンドの実行

各 IDE の Claude Code 設定から、どのアクションを自動承認するか・毎回確認するかを設定できます。

Tips: 初めて使うプロジェクトでは、Permission を厳しめ(自動承認なし)に設定しておき、Claude の動作に慣れてから緩めるのがおすすめです。

CLAUDE.md でプロジェクト固有の設定を追加する

CLAUDE.md にプロジェクト固有のルールを書くと、IDE 統合でも同様に読み込まれます。

## IDE 利用時の注意

- コードの変更は必ずテストが通ることを確認してから Accept する
- 自動生成したコードはレビュー前にコミットしない
- リファクタリング時は型定義を変更しないこと

詳細はClaude Code をはじめよう — CLAUDE.md の作成を参照してください。

トラブルシューティング

拡張機能 / プラグインが認識されない

症状: インストールしたはずなのに Claude Code のパネルが表示されない。

解決策:

  1. IDE を完全に再起動する(ウィンドウを閉じてから再度開く)
  2. 拡張機能が有効になっているか確認する(VS Code: 拡張機能一覧で「有効」と表示されているか)
  3. Claude Code CLI 本体がインストールされているか確認する: claude --version

認証エラーが出る

症状: 「Authentication failed」や「Not authorized」というエラーが表示される。

解決策:

  1. ターミナルで claude を実行して認証が通るか確認する
  2. IDE を再起動して再度サインインする
  3. API キーを使っている場合は環境変数が正しく設定されているか確認する
echo $ANTHROPIC_API_KEY

つまづきポイント: 環境変数を .bashrc.zshrc に設定した場合、新しいターミナルセッションを開かないと反映されません。IDE を完全に再起動する必要があります。

インライン Diff が表示されない

症状: Claude の返答がチャットにテキストで表示されるだけで、エディタに差分が出ない。

解決策:

  1. 拡張機能を最新バージョンに更新する
  2. VS Code の場合: Developer: Reload Window コマンドを実行する(Cmd+Shift+P / Ctrl+Shift+P でコマンドパレットを開いて検索)
  3. ファイルが保存されていない(unsaved changes がある)場合に差分表示が抑制されることがあります。まず保存してから試す

レスポンスが遅い

症状: Claude の返答が遅い、タイムアウトする。

解決策:

  1. コンテキストウィンドウ(送信するコードの量)を小さくする。設定の contextLines を減らす
  2. 大きなファイル全体をコンテキストに含めるのではなく、関連する部分だけを選択して送る
  3. /compact コマンドで会話を要約してトークン消費を減らす

VS Code で claude コマンドが見つからない

症状: 統合ターミナルで claude を実行すると「command not found」になる。

解決策: VS Code の統合ターミナルがシステムの PATH を正しく読み込んでいない可能性があります。

  1. WSL ターミナルで which claude を実行してインストール先を確認する
  2. VS Code が WSL 拡張機能を通じてWSL に接続しているか確認する(左下のステータスバーに「WSL」と表示されているか)
  3. WSL 拡張機能をインストールして、WSL 内のワークスペースで作業する

次のステップ

IDE 統合を使いこなせたら、Claude Code をさらに深く活用できる記事に進みましょう。